■2004年は音楽を耳から遮断する事から始めた。音楽に相対する意識変化を無に近づける事で一点に集まる意志的行為の流れや動きを柔軟に知る事が出来るからである。渇望する欲求を制する事で生じる己の軋轢を明確な意識として養う事により、主体性をより表現的な方向へとシンプルに変換する事が出来る。この実践は根源にある記号を紐解く術のひとつであり、その全てが無であるが故の鮮明な要になる。こうして、肥大した場にある無数の音像の中に記そうとするひとつの音は、何に迎合する事のない、唯ひとつの音楽と空間を創る。
text : morikawa - Nov, 2004 -
: : profile --
- Morikawa Seiichirou -
■'00年、Z.O.A「仮想の人=The moon said that you are the moon」発表後、一時YBO2にギタリストとしてゲスト参加。'02年、自身初のソロアルバムでもある「空蝉/utsu semi」を発表。同編成による数回のLive演奏。以後、稀ながらも自詩による朗誦をベースとした独自の形態パフォーマンスを現在も継続。
- Furudate Tetsuo -
■'01年、ベルリン/Podewilで自作ノイズ・オペラ「オセロ」初演。スゥエーデン/イエテボリ・サウンド・アート・フェスティバル参加。'02年、イタリア/ボルツェーノ=トランス・アート・フェスティバルで竹谷明美との共作「囚の夢」上演。スゥエーデン/ストックホルム/フィルキンゲンで「オセロ」コンサートバージョン再演。'03年10月、ドレスデン=ブルー・ブリッジ・フェスティバルでE.A.ポーの「アッシャー家の崩壊」をベースにしたサウンド・インスタレーション兼シアター作品「ロデリック・アッシャー氏の聴覚」で大賞受賞。
- Fujikake Masataka -
■'00年、Z.O.A「仮想の人」、M's NEXUS「Mのネクサス」を発表。'01年、ZENI GEVA「10,000 Light Years」、そして自らのバンドである#9「セカンド」をバップより発表。'02、湊雅史とのツインドラムのバンド13oz.「13oz.」、#9「サード」を主催のFulldesign Recordsより発表。'03年、13oz.「CAPSULE ROCK」他、恒松正敏グループへの参加。'04年、灰野敬二とのセッションやALIEN'S SOCIAL DANCE PARTY、Transistor Glamour Blues Objection、酒井泰三3355等精力的に活動中。
live performance at MANDA-LA2 20050115
■時間を要する進行の中で、ある一定の法則に基づいた声や音をパズルのように組み合わせながら放出する演奏は人の聴覚や視覚に何を訴えるのか。物事の微妙な感じや機微を感じとる判断力・感覚。と言った能力が如何に優れていようとも、それを隈無く伝える事の出来る表現を得る困難がそこには生じる。今回の演奏は作為の無い音楽が持つ物理的側面の初期能動である。このように述べると何やら難しい事のようだが、これは実に素朴な現象であり、事の形態を成すにあたり大切な要素になるのである。わたしは、この認識を基にする事により言葉の形態と意義を知る事が出来ると確信している。
text : morikawa - Jan, 2005 -当日の演奏に使用した歌詞
lyrics
live impression
20050115_live_impression